沖縄の中古車市場には、誰もが一度は「欲しい!」と思う定番の軽自動車やコンパクト、SUVがあふれています。しかし時折、店頭に並ぶ“個性派中の個性派”な一台を見ると、店員ですら「これは売れない…」とつぶやいてしまうことも。今回は、私たち中古車店員が実際に嘆いた“売りにくい”車種エピソードと、その理由・対策をお届けします。
1. ビッグサイズ過ぎるキャンピングカー
一度だけ、ご家族4人で乗れるというキャンピングカーが入庫しました。全長6m超、車幅2.5m近い大迫力のサイズ感。展示場の入口から車庫出しするだけで大騒動に。
売りにくいポイント
狭い住宅街やコインパーキングでは駐車・取り回しが極めて困難
車両重量が重いので、燃費は明らかに悪化
沖縄の短距離移動ではオーバースペック
対策
「車庫証明不要エリア」や「離島のキャンプ場」に強いディーラーとマッチングすると比較的早くご縁がつながることがあります。
2. 後席が宙に浮く謎の2シーターオープン車
「まあ面白そう」と仕入れた2シーターオープンカー。調べると、元は4人乗りだったモデルを改造した個人ワンオフ車両でした。後席部分は壊れたボディがそのまま宙に浮いており、運転席のみにシートベルトがある状態…
売りにくいポイント
法的に保安基準を満たしておらず、車検が通せない可能性大
稼働状態で公道走行すること自体がリスク
購入後のメンテ先・修理先が皆無
対策
「車検通らない」「乗れない」では話にならないため、趣味と割り切ってショールーム展示用に譲渡すると引き取り手が現れる場合もあります。
3. 洋風クラシック風に改造された軽自動車
メッキバンパーに木製ダッシュボード、豪華なレザーシート…まさにビンテージカー風のドレスアップ。しかし肝心の軽自動車としての実用性はゼロ。純正部品はおろか、幌の防水性も怪しい仕様でした。
売りにくいポイント
外観は好みが極端に分かれる
実際の走行性能・快適性は純正以下
オリジナルパーツに戻せない改造
対策
デザイン系ショップやカフェオーナー向けに「店舗ディスプレイ用」として提案すると、意外に受け狙いで引き取ってくれるケースがあります。
4. 右ハンドルなのに左側通行用ランプハーネス
本土から仕入れた右ハンドルの輸入車。しかしヘッドライトは左ハンドル仕様のまま。夜間試乗で照射方向が逆に――。
売りにくいポイント
車検入庫時に光軸で必ずはじかれる
電装系を完全にやり直すと莫大な費用
購入前に「修理費用+車両代」が膨らむ旨を説明するのは難儀
対策
車検対応済みモデルだけを仕入れるか、現地オークションで「右ハンドル×日本仕様」の記載を厳守することで未然にトラブルを防ぎます。
5. 社外オーディオまみれの「音楽マニア仕様」
助手席からリア窓にかけてウーファー・アンプ・ツイーターが乱舞。まるで小さなライブハウスのようでした。試乗してみると、後方視界ゼロ・サイドミラーもほとんど見えない状態。
売りにくいポイント
安全性・視認性が著しく低下
純正オーディオに戻すパーツも流通数が少ない
ノイズや電装トラブルのリスク
対策
「オーディオマニア向け専門店」とコラボして、カスタム車両のショー用途やイベント用として提案すると、新たなファン層に響くことがあります。
まとめ:売れにくい車を“魅せる”視点で再提案
個性が強すぎる車は一般顧客には受け入れられにくいのが現実です。しかし、以下の視点で再提案することで「不要在庫」→「魅力的な商材」へと変化させるチャンスもあります。
用途を絞り込む:キャンピングカーはアウトドア専門、ビンテージ風車はディスプレイ用途
専門バイヤーにアプローチ:改造車専門店、イベント業者、ショップオーナーなど
車検・法規対応:入庫前に光軸・保安基準をクリアにしておく
売りにくい車ほど手間がかかりますが、工夫次第で「希少性」という大きなセールスポイントになります。ぜひこの記事を参考に、あなたの店舗でも“個性派車”を魅せる工夫を試してみてください!
nexus U-Car|沖縄の中古車探しは全軽自動車撥水ボディガラスコーティングサービスのネクサスユーカーへ
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