中古車を長く安心して乗るためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし、中には「この車種は整備がやたら大変…」と販売店もこぼすモデルがあります。今回は、沖縄の潮風や高温多湿の気候を踏まえ、実際に中古車店員が苦労した「整備が面倒な車種」を5つピックアップ。あわせて、その理由と選ぶ際の注意点も解説します。

1. ダイハツ・タントカスタム（旧型モデル）

整備が面倒な理由

内装分解が多い： フロントサイドエアバッグや助手席スライド機構の裏にあるエアコン吹出口の交換時、内張りを大きく外す必要がある。
電装系トラブル頻発： 電動スライドドア・パワースライドのモーターや配線の接触不良が多く、診断・修理に時間がかかる。

選ぶ際の注意点

スライドドアの動作確認は必須。開閉音や動きのスムーズさを試乗時にチェック。
整備記録に「スライドドア交換」や「モーター清掃」が含まれている車両を選ぶと安心。

2. ホンダ・ステップワゴン（RP型以降）

整備が面倒な理由

CVTトラブルが複合的： 初期モデルではCVTオイル漏れや制御ソフト不具合が多く、専用テスターと複数回のソフト更新が必要。
ブレーキキャリパーの固着： 沖縄の湿気でキャリパーが固まりやすく、ブレーキパッド交換時にキャリパーピストンの打ち出しに苦戦。

選ぶ際の注意点

CVTオイルの交換履歴と「ソフトウェアアップデート」の記録を確認。
試乗時にブレーキを何度か強めにかけ、ブレーキの引きずりや異音がないかチェック。

3. スバル・レガシィアウトバック（BM/BR）

整備が面倒な理由

水平対向エンジン特有のタペット調整： 走行距離が5万kmを超えるとタペット音が出やすく、調整作業にかなりの工数がかかる。
タイミングベルト交換：エンジンが水平に配置されているため、ベルト交換時のアクセスが難しく、工賃が高額になりがち。

選ぶ際の注意点

タペット音の有無を確認し、整備記録に「タペット調整済み」の記載があるかチェック。
タイミングベルト交換時期（10万km前後）を過ぎてない車両を選ぶか、交換証明書を確認する。

4. トヨタ・アイシス

整備が面倒な理由

センターターボモデルの冷却系：ターボ付き車両はインタークーラーやホース廻りのトラブルが多く、エンジンルームのスペースが狭いため作業性が悪い。
ハイマウントストップランプ交換：ストップランプ一つ交換するのに、天井内張りの大半を外さねばならず時間がかかる。

選ぶ際の注意点

ターボ車はターボチャージャーの異音チェックとブースト圧の確認を必ず行う。
天井ポジションランプの動作確認と、整備記録に「ランプ交換」の履歴があるかをチェック。

5. 日産・エルグランド（E52型ハイブリッド含む）

整備が面倒な理由

車重が重く下回り作業が大変：車両重量2t超のため、リフトアップやタイヤ交換でも油圧ジャッキや大きなスペースが必要。
ハイブリッドユニットの点検：ハイブリッドバッテリーやインバータ周りの冷却ファン交換にフロアカーペットの一部を剥がす必要がある。

選ぶ際の注意点

ハイブリッド車はトランク下のバッテリーパック点検口の状態を確認し、異音や冷却ファンの動作をチェック。
試乗前に車高の上げ下げ機能（エアサスモデルの場合）が正常かを必ず確認。

まとめ：メンテナンスのしやすさも選択基準に

整備が面倒な車種は、購入後の維持コストや手間が増えるリスクがあります。沖縄の環境では特に、湿気や潮風による症状が悪化しやすいため、以下のポイントを意識して選びましょう。

整備履歴の確認：特にトラブルが出やすい項目の交換・調整記録をチェック
試乗チェック：専用装備や機能（スライドドア、ターボ、ハイブリッドシステムなど）の動作確認を念入りに
専門店の活用：特定車種に精通した整備工場での見積もり・点検を前もって依頼

整備性を見極めることで、購入後のストレスを大幅に軽減し、沖縄の道や気候に合った快適なカーライフを実現してください！

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