中古車店に並ぶ車、全部おすすめとは限らない
中古車販売店の現場にいると、よく「この中でどの車が一番おすすめですか?」と聞かれることがあります。しかし、正直に言えば、すべての展示車両が「おすすめできる車」とは限りません。
その理由は単純で、売るために仕入れた車=状態が良い車とは限らないからです。
もちろん、どの車も整備・クリーニングをしてから展示しますが、その背景には「仕入れミス」や「販売店都合」の事情も含まれています。
たとえば、台数を揃えるためにギリギリの条件で買った車や、売れ残りを在庫処分的に価格を下げているケースなどもあります。
なぜ“事故歴あり”を大きく書かないのか
「修復歴あり」と書かれている中古車を見ると、なんとなく避けたくなる方も多いでしょう。しかし、店頭ではこの“言いづらさ”を実感する場面が多くあります。
・購入意欲が急に下がる
・説明しても「ごまかしてる」と思われる
・正しく伝えたつもりでも、誤解を生む
こうしたリスクを避けるため、あえて目立たせずに説明する販売員もいます。ですが本来、「修復歴あり=すべて悪」ではありません。軽微な修理で済んでいるケースや、安全性にほぼ影響のない補修も含まれているからです。
大切なのは、「どの部位がどう直されたか」を知ることです。
“安さ”のウラには理由がある
「この価格、他より安くない?」と思う車には、ほぼ例外なく理由があります。
・車両本体価格は安くても、整備費・保証費が別で加算される
・登録費用やリサイクル料が別途必要
・1オーナー車だが過走行(10万km以上)だったり内装にダメージがある
こうした情報はネットの表示価格には反映されていないことも多いので、最終的な「乗り出し価格」をしっかり確認する必要があります。
なぜ「売れ残り」でも無理に売ろうとしない店があるのか
実は、販売員にも“売りたくない車”はあります。
・過去に似た車でトラブルがあった
・前オーナーの管理状態に不安が残る
・メンテナンスコストが想定以上にかかる可能性がある
しかし、こうした本音をストレートに伝えてしまうと「不安をあおって売る気がない」と思われてしまうため、販売員はあえて中立な言い回しをします。
たとえば「この車は使い方に向き不向きがあるかもしれません」と表現しながら、本音では“おすすめできない”というサインを出していることもあります。
販売員の本音から見えてくる「いい中古車」とは?
ここまで紹介した“言えない本音”から逆算すると、信頼できる中古車を見分けるヒントが見えてきます。
・車の状態や履歴を正直に説明してくれる
・価格の根拠を具体的に示してくれる
・「この車よりこっちのほうが良いかも」と他の選択肢を勧めてくれる
こうした対応をしてくれる店は、目先の利益よりも信頼関係を重視している証拠です。
本音を知れば、もっと賢く中古車を選べる
中古車選びで失敗する多くの人は、「販売員がすすめる=間違いない」と思い込んでしまいます。しかし、販売の現場には言葉にできない“グレーな本音”があるのが現実です。
自分の目と耳で確認し、少しでも疑問に感じたら質問してみる。
その繰り返しが、「納得できる1台」と出会うために欠かせないプロセスだと私は思います。
中古車は“買った後”が本番です。後悔のない選び方をするために、販売員の“言わない本音”にもぜひ目を向けてみてください。
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