なぜ台風前に“怪しい中古車”が増えるのか?
台風が多い地域では、シーズン直前になると中古車市場に“急に増える”車があります。それが、水没リスクのある車です。
一見きれいに見えるのに、価格が相場より安い。
整備済みと書かれているのに、どこか違和感がある。
それは、台風や大雨の被害を受けた“水没車”の可能性があるのです。
実際、国土交通省のデータによれば、令和3年の災害による冠水・浸水による自動車被害は全国で3,800台超。そのうち一部が“修理後”として流通するケースも確認されています。
その背景には、売買価格が一気に下がる前に処分したいという意図があるのです。
水没車のリスクは“見た目”では分からない
ワックスでボディを磨けば光沢は出せます。シートを交換すれば内装も綺麗になります。しかし、水没車のダメージは電装系や車両下部など、目に見えない部分に潜んでいます。
・エンジン内部に水が入り、後々トラブルが起きる
・ブレーキや配線が錆びて制動不良を起こす可能性
・シートレールやフロア下が錆びやすくなる
・カビによる臭いがエアコンや内装に残ることもある
このような車を知らずに購入してしまうと、車検時に高額な修理費が発生したり、再販価値が大きく下がる可能性があります。
水没車を見抜くためのチェックポイント
見た目や価格だけで判断せず、次のポイントを必ず確認してください。
・車内の金属部分(シートレールやボルト)に赤サビがないか
・カーペットの浮きやシミ、交換跡がないか
・エアコンの風にカビ臭さがないか
・ヘッドライトやテールランプ内部に曇りや水滴跡がないか
・下回りに不自然な塗装や防錆処理の跡がないか
また、販売店に対して「この車、水没歴はありませんか?」と明確に質問するのも有効です。
優良店であれば、「自社で点検済です」「履歴にそのような情報はありません」など、はっきり答えてくれます。
購入前に確認すべき「車両履歴」の重要性
中古車を買うときは、「見積書」と一緒に点検記録簿や車両評価書を見せてもらいましょう。
特に、日本自動車査定協会(JAAI)やAISなどの第三者機関の査定書付き車両は、車の過去の事故・水害歴のチェックがされています。
ただし、個人売買や非加盟店では評価書が付かないこともあるので注意が必要です。
沖縄のように台風や海風の影響が強い地域では、下回りのサビや水害歴の確認は特に重要だと私は感じています。
自分を守るために、いま確認を
水没車は、買った瞬間ではなく数ヶ月後にトラブルとして現れることが多いです。
その時に後悔しても遅く、修理費や買い替えコストが重くのしかかります。
だからこそ、今このタイミングで「中古車のチェックポイント」を知っておくことが、後悔しないカーライフにつながるのです。
慎重な目で1台1台を見極めることが、自分自身と家族を守る大きな一歩になります。
私は今でも、中古車を見るときは下回りを必ずのぞき込みます。それが“いい買い物”につながってきたと実感しているからです。
nexus U-Car|沖縄の中古車探しは全軽自動車撥水ボディガラスコーティングサービスのネクサスユーカーへ
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