中古車を購入したあと、点検時や洗車の際に「下回りに赤サビがある」と気づくことがあります。
一見、見た目だけの問題に思えるかもしれませんが、下回りの赤サビは車の寿命を縮める危険信号です。
放置してしまうと足回りの強度が低下し、最悪の場合、車検が通らないケースもあります。
この記事では、中古車の下回りに発生する赤サビの原因と、その対策法をわかりやすく解説します。
なぜ下回りに赤サビが発生するのか
サビの主な原因は「酸素」と「水分」。
車の下回りは常に地面近くにあり、雨水・泥・潮風などにさらされるため、鉄が酸化しやすい環境にあります。
特に沖縄のような海沿い地域では、潮風に含まれる塩分が鉄を加速的に酸化させるため、サビの進行が早いのが特徴です。
赤サビができる主な要因は以下の通りです。
・潮風や海水による塩害
・冬季の融雪剤(本土の場合)
・洗車や下回り洗浄を怠る
・防錆処理がされていない、または劣化している
サビは表面だけにとどまらず、進行すると内部の鉄骨部分まで浸食し、ボディやフレームの強度を損なう危険があります。
赤サビを放置するとどうなる?
赤サビを放置してしまうと、見た目の問題だけでなく、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
・ブレーキパイプや燃料パイプが腐食し、液漏れや作動不良を起こす
・サスペンションの取り付け部が弱くなり、異音や走行安定性の低下につながる
・フレーム部分が腐食し、車検で「構造腐食」と判断されると不合格になる
国土交通省が発表した資料によると、構造腐食による車検不適合の原因の約30%が下回りのサビだと報告されています。
つまり、赤サビを軽視すると、修理費や買い替えなどの大きな出費につながるリスクがあるのです。
赤サビを見つけたときの正しい対応
下回りに赤サビを見つけたら、早めの対処が重要です。
表面サビのうちに処理をすれば、大掛かりな修理を防ぐことができます。
対応の流れは以下の通りです。
・まずはサビの範囲と深さを確認(目視・整備工場でリフトアップ)
・軽度のサビならワイヤーブラシで除去し、防錆スプレーを塗布
・進行している場合は整備工場でサビ落とし+防錆塗装+下回りコーティングを依頼
費用の目安としては、軽度なら5,000~10,000円程度、
全体コーティングを行う場合は20,000~40,000円ほどが一般的です。
プロが推奨する“防錆メンテナンス”
中古車の赤サビ対策として、プロが推奨する方法は「定期的な下回り洗浄」と「防錆コーティング」です。
特に沖縄のような高湿度・高塩分地域では、半年に1回程度の防錆メンテナンスが理想的です。
おすすめの対策は以下の3つです。
・高圧洗浄で泥や塩分をしっかり落とす
・防錆塗料(シャーシブラックなど)を定期的に再塗布
・海辺や港付近の駐車を避ける
中古車購入時にすでに防錆処理がされている場合でも、経年劣化で効果が薄れるため、定期的な再施工が必須です。
筆者の意見
これまで多くの中古車を扱ってきましたが、下回りのサビを軽視して買ってしまい、あとで修理費が高額になったという相談を多く受けます。
赤サビは「見えにくい場所」にあるからこそ厄介で、放置するほど被害が広がります。
とくに沖縄のような塩害地域では、下回りの防錆処理は“保険”ではなく“必要経費”と考えるべきです。
まとめ
・赤サビは下回りから発生し、進行すると構造腐食につながる
・放置するとブレーキ・燃料系統の故障や車検不合格のリスク
・早期発見・早期処置で修理費を最小限にできる
・沖縄のような地域では半年ごとの防錆処理が理想
中古車の赤サビ対策は「見えない部分を守る」ことで、安全と価値を長く維持するための基本です。
早めの点検とメンテナンスで、安心して長く乗れるカーライフを手に入れましょう。
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