中古車を購入するとき、多くの方が「本体価格」や「走行距離」には注意します。しかし、実は見落とされがちなポイントとして「重量税」があります。車検のタイミング次第では、思った以上の出費になるケースがあるため、中古車選びでは重要な判断材料になります。と、過去の自分に言いたいほど大切なポイントです。

中古車の重量税とは何か

重量税とは、車の「車両重量」に応じて国に納める税金です。
新車・中古車問わず、車検時に必ず支払う必要がある税金で、一般的な乗用車（1,000～1,500kg台）では年額6,600円〜12,300円ほどになる場合が多いです。

ここで重要なのは、中古車の場合「前のオーナーがいつ車検を通しているか」であなたの支払うタイミングが大きく変わるという点です。

中古車で重量税が“落とし穴”になる理由

中古車購入時に重量税が見落としポイントになる理由は以下のような点です。

・車検の残り期間によって支払いタイミングが大きく変わる
・車両重量が重い車ほど税額が高くなる
・13年超の経年車は税額がアップする仕組みになっている
・エコカー減税の対象外車は想像以上に税額が高い

特に、経年車（13年以上）になると重量税は約1.2〜1.5倍まで上昇します。中古車市場では13年以上の車も多いため、知らずに購入すると車検時の出費が予想以上に膨らむことがあります。

車検残り期間が与える影響

中古車は「車検がどれくらい残っているか」で、重量税の支払いタイミングが変わります。

・車検が残っている車 → 次の車検時にまとめて支払う
・車検が切れている車 → 購入時にすぐ支払う必要がある

例えば、車体価格が安くても「車検残り1ヶ月」ならすぐに重量税の支払いが発生します。購入後の出費を抑えたい方にとっては、この部分を見落とすと損につながりやすいです。

経年車の重量税アップも要注意

国土交通省の制度では、13年を超える車両の重量税は増額される仕組みです。
例えば1～1.5トンの乗用車で比較すると、

・13年未満：年額8,200円
・13年以上：年額11,400円

このように、車齢によって重量税に差が生まれます。安く見える中古車ほど車齢が高く、結果として重量税の支払額が重くなるケースがあります。

中古車選びで後悔しないためのポイント

中古車購入時は車両価格だけでなく、重量税の未来予測も含めて考える必要があります。
特に以下の点は必ず確認しておくと良いでしょう。

・車検の残り期間
・車齢（13年を超えているか）
・車両重量
・エコカー減税の対象かどうか

こうした要素を知っているだけで、購入後の出費を大幅に減らせる可能性があります。

この記事を読むと得られる未来

重量税の仕組みを理解していると、中古車購入の総支払額を正確にイメージできるようになります。
車体価格だけで判断するのではなく、維持費を含めた「トータルコスト」で車選びができるようになります。

私自身、中古車販売の現場で「車体価格は安かったのに、重量税で思わぬ出費が出た」という声を多く聞いてきました。こうした落とし穴を知っておくことで、より賢い中古車選びができると感じています。

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