〜実録・家族の車を買い取る日〜
ある日曜日の朝、事務所の駐車場に、見慣れた軽バンが止まっていた。
それも、どこか不自然に「こっち見てる」ような停め方。
誰のだ?お客様?と思いながら近づいてみると…
運転席に、ウチのオヤジ。
しかもドア開けた瞬間、「査定してくれや〜」と軽やかな声。
……え、マジで?
いや、家族じゃなかったら即断れるやつ
車は平成20年式のダイハツ・ハイゼット。
外装はツヤなしマット仕上げ(経年劣化)、
助手席には謎の軍手とペットボトル、
ダッシュボードには手書きのメモが無造作に挟まれている。
ワイパーのゴム、半分ちぎれてるやん。
窓ガラス、開けたら閉まらんやん。
荷台、ススまみれやん。
「これ、いくらくらいになると思ってるの?」と聞いたら、
「うーん、3万くらい?」と得意げな顔。
……すごいなオヤジ、ポジティブの神様か?
息子、全力で説明する
ここからが地味に難しいのだ。
身内だからって甘くしたら、仕事として成立しない。
かといって、冷たく対応したら夕飯の空気が冷え込むリスクあり。
というわけで、プロの顔7割、息子の顔3割の配合で説明。
・走行距離16万km
・荷台の腐食あり
・車検残1ヶ月
・買取後に再販困難=オークション流し
結果、査定額:1,000円。
「おぉ…ワンコイン2枚か……。ガソリン満タンのまま来たのに…」
と肩を落とすオヤジ。
でも、なぜか嬉しそうな背中
「でもよ、オマエに見てもらえてよかったよ」
「この車、初孫の運動会も行ったし、じいちゃんの病院も毎週送ったしな」
「最後にちゃんと向き合えてスッキリした」
なんだか、胸がギュッとなる。
車も家族なんだよなぁ。
査定の現場では、こんなドラマが日々生まれてる。
今回はそれが“ウチの家族”だったってだけ。
まとめ:身内でも、きちんと向き合うのがプロ
親の車を査定するなんて、普通の仕事じゃなかなかない体験。
だけど、「モノ」じゃなく「思い出」に触れるって、
買取業の一番深い部分だと思う。
ちなみにオヤジは、帰り際に1000円分の野菜を買っていきました。
…それ、プラマイゼロやん。
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