中古車選びでよく言われるのが「走行距離を重視しろ」という話。しかし、それだけを基準にしてしまうと、思わぬトラブルに繋がることがあります。実は「年式」こそが車の性能や安全性、将来的なコストに大きく影響する要素なのです。
年式が重要視される3つの理由
1つ目の理由は、車の設計と安全基準の変化です。例えば、自動ブレーキなどの安全装備が標準化されたのは2010年代中盤以降。年式が古いと、いくら走行距離が短くても安全性能が不足している場合があります。
2つ目は、経年劣化の影響です。車は動かさなくても劣化します。ゴム類や電装系、ガソリンタンクの内側などは年月によって確実にダメージを受けます。走行距離が短くても、年式が古ければそういった部品の交換が必要になる可能性が高まります。
3つ目は、売買・買取価格への影響です。中古車の査定では、年式がまず最初にチェックされます。走行距離が同じでも、年式が新しい車の方が高く評価されやすいのです。
走行距離は“参考程度”で見るのが正解
もちろん、走行距離も大事です。しかし、極端に少ない走行距離の車は「長期間放置されていた可能性」や「試運転のみで実質使用されていない」ケースも考えられます。
国土交通省の調査によると、日本における普通乗用車の年間平均走行距離は約9,000〜10,000kmです。この基準から大きく外れる場合は理由を確認するべきでしょう。
将来的なリスクとコストの違い
たとえば10年前の車で走行3万kmと、5年前の車で走行6万kmの2台があった場合、多くの人は前者を選びがちです。しかし、年式が古い分、バッテリーや冷却系、足回りなどに交換の必要があるかもしれません。
逆に年式が新しければ、仮に走行距離が多くても、部品の寿命はまだ先であり、今後の維持費が抑えられる可能性が高いのです。
市場へ
中古車市場ではいまだに「走行距離至上主義」の風潮がありますが、販売現場で実際に起こるトラブルやお客様の声を聞いていると、年式を見落としたことで失敗するケースが多いのが現実です。
と、過去の自分に言いたい。自戒も込めて伝えるなら、「中古車選びは“見えないリスク”を想像する力」が必要だということです。
年式を軸に総合的に判断しよう
中古車を購入する際は、「年式」「走行距離」「整備履歴」の3点をバランスよく見ることが重要です。特に年式を軽視すると、後々の修理費やトラブルで後悔する可能性があります。
今後は、表面的な数字だけではなく、“車が過ごしてきた時間”に注目して選ぶことが、賢い中古車選びの第一歩です。将来的な安全性やコストを見据えて、より良いカーライフを実現しましょう。
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