車を手放すとき、「下取り」と「買取」の違いを正しく理解している人は、意外と多くありません。言葉は知っていても、「どっちがお得なのか」「どう使い分けるのか」があいまいなまま、結果的に数万円〜十数万円も損をしてしまうケースもあります。
この記事では、現役販売員としての視点から、「下取り」と「買取」の違いと、それぞれに適した使い方について解説します。
下取りと買取の違いとは?
まず、両者の基本的な違いを説明します。
・下取り:新しい車を購入する際、今乗っている車をその購入店に引き取ってもらい、値引きの一部に充てる仕組み。
・買取:車の購入とは関係なく、車を現金として買い取ってもらうこと。
つまり、下取りは「車の買い替え」が前提であり、買取は「車の現金化」が目的になります。
価格の違い:買取の方が高くなるケースが多い
実際の相場で見ると、多くのケースで「買取」の方が高くなります。理由は、下取りではディーラーや販売店が中古車の再販リスクを見越して価格を低めに設定する傾向があるからです。
一方で「買取専門店」や「一括査定サービス」では、複数の業者が競合するため、需要の高い車種や状態の良い車であれば数万円〜10万円以上の差が出ることもあります。
例:
・10年落ち走行9万kmのコンパクトカー
→ 下取り価格:8万円
→ 買取価格(相見積もり後):14万円
このように差が出る背景には、「中古車オークション」など流通経路の違いがあるためです。
手間・スピードの違いにも注目
価格以外にも、手続きやスピード面に差があります。
・下取りのメリット:車の乗り換えがスムーズで手間が少ない。車検切れや故障車でも対応可能なケースが多い。
・買取のメリット:現金化が早く、価格競争によって高値がつきやすい。買取後に自由に次の車を選べる。
一方で、買取は手続きや名義変更、ローン残債処理などが必要になり、初心者にはやや煩雑に感じるかもしれません。
あなたにとってどちらが正解か?
以下のような場合は「買取」がおすすめです。
・現金をできるだけ多く手元に残したい
・時間に余裕があり、複数社で比較する気力がある
・現在の車を高く評価してくれる販売店や業者を探したい
逆に、以下のような場合は「下取り」も有力です。
・手続きが面倒なのは避けたい
・すでに買いたい車が決まっており、そこにまとめてお願いしたい
・車検切れや不動車など、買取業者では対応が難しい車を処分したい
情報の非対称性を減らすべき
中古車業界では、まだまだ情報の非対称性(=売る側と買う側の情報差)が存在しています。下取り価格は販売店が一方的に提示することが多く、比較材料がないまま決断してしまう人が少なくありません。
個人的には、ディーラーや販売店も「下取りだけでなく、他社買取との比較」を促すような姿勢を持つべきだと考えます。それが長期的な顧客との信頼関係につながるからです。
選択の違いが未来を変える
もし、あなたが次の車を検討中であれば、まずは一度「買取査定」を試してみることをおすすめします。最近では無料のオンライン一括査定や出張査定も充実しており、面倒な手間をかけずに相場がわかるようになっています。
どちらを選ぶかで、将来のカーライフにゆとりが生まれるかどうかが変わってくるかもしれません。
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