中古車サイトを見ていると、「えっ、これがこの値段で買えるの?」と驚くような激安価格の車を目にすることがあります。しかし、その“安さ”に安易に飛びついてしまうと、あとで高額な出費やトラブルにつながることも少なくありません。
今回は現役の中古車販売員の視点から、“安すぎる車”の裏にある理由と、その見極め方について解説します。
なぜこんなに安く売られているのか?3つの主な理由
中古車価格には、ただの「在庫処分」以上の意味が隠されていることがあります。特に極端に安い車には、以下のような理由が潜んでいる可能性があります。
1. 修復歴車や事故歴のある車両
大きな事故により車体の骨格部位に修理が入った車(修復歴車)は、相場より数十万円安くなることがあります。販売店によっては、それを細かく明記せず“お得車”として掲載しているケースもあるため注意が必要です。
修復歴車は見た目がきれいでも、衝突時の安全性やタイヤの消耗の偏り、直進安定性などに影響が出る可能性があります。
2. 整備・保証が一切付いていない
極端に安い車の中には、「現状販売」といって納車前整備や保証が一切ない車もあります。購入後すぐにブレーキパッド交換、オイル漏れ修理、エアコン修理など、10万円以上の整備費が発生することも珍しくありません。
一見安く買えたと思っても、後から費用がかさんでしまっては本末転倒です。
3. 年式が古く、車検が短い
中古車の価格は、年式・走行距離・車検残によって大きく変動します。安い車の多くは10年以上前の車両で、車検残が数ヶ月しかない場合が多いです。
そのような車は車検時に多数の交換部品が出ることもあり、整備代で10万〜20万円を超える可能性もあります。
安さの裏に潜む“見えないコスト”を見抜くには?
中古車の価格を見たとき、「なぜこの車が安いのか?」という視点を持つことが大切です。以下の項目は購入前に必ずチェックすべきです。
・修復歴の有無(販売店に書面で確認)
・整備費用の内訳(見積書をもらう)
・保証の有無と内容
・車検の残り期間
・タイヤ・ブレーキの残量や消耗品状態
・下回りやエンジンルームのサビ・漏れ確認
これらを確認し、「支払総額」で比較することが、後悔しない中古車選びの基本です。
表示の透明性を当たり前に
現在の中古車市場では、「車両本体価格のみ」表示されているケースがまだ残っており、購入者が総額を把握しづらい状況にあります。これでは、本当の意味での「売買の納得」は得られません。
中古車は家計に直結する大きな買い物です。価格・整備・保証の中身まで、透明性を持って開示する文化が業界全体にもっと浸透すべきだと考えています。
“本当に得な車”は、価格ではなく価値で選ぶ
中古車選びで重要なのは「どれだけ安いか」ではなく、「この車にいくら払う価値があるか」です。安さにひかれて飛びついた車が、将来的に数十万円の修理費を生むのであれば、それは“高い買い物”だったことになります。
しっかり整備され、保証がついていて、状態が良好な車であれば、たとえ相場より10万円高くても、長期的に見て得する車になる可能性が高いのです。
信頼できる販売店を選び、情報開示の丁寧な対応を受けることで、未来のトラブルを避けることができます。
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