在庫1台の中古車店、じつは「戦略」
「この店、在庫1台だけ?」
そう思ったことはありませんか?実はそれ、戦略として“あえて”そうしている場合があります。大量のクルマを展示するのが一般的な中古車店の中で、あえて1台のみというのは目立ちます。ですが、このスタイルには驚くべき“合理性”と“集客力”があるのです。
今回はその仕組みを解説します。
展示車1台の中古車店がやっていること
・販売より「仕入れ」を主軸にしている
・仕入れはオークションや注文販売で対応
・商談スペースを広くとり、接客に集中
・常時在庫を持たないため、在庫管理コストを削減
つまり、「1台だけ」は、実は“営業ツール”として活用されているのです。あえて1台だけにすることで、「この1台が気になる」と感じさせたり、「この店は特別な車しか扱ってない」と印象づける狙いもあります。
利益率が高くなる理由
在庫が少ない=経費がかからない。
在庫管理費、展示スペースの維持費、人件費などが抑えられるぶん、同じ1台を売っても利益が高くなりやすいのです。
国土交通省の中古車登録台数データ(令和5年度)によれば、日本国内の中古車流通台数は年間で約700万台。その中で「1台しか在庫を持たない」店舗は非常に少数ですが、固定費を抑えた経営手法として注目されてきています。
お客様にとってのメリットとは?
・無理に売りつけられる感じがない
・気軽に相談できる(商談重視の空間)
・「あなたのための1台」を本気で探してくれる
・買取の相談がしやすい
とくに沖縄のように土地代・保管費用が高くつくエリアでは、こうした営業スタイルが年々増えています。クルマを持たずして売れる、というスタイルは“注文住宅”のようなもので、「本当に欲しい1台」が手に入る可能性が高まるのです。
“買取”と“売買”の循環で成り立つ
こうした店は、「中古車の売買」だけでなく「買取」がビジネスの起点になっています。1台売るごとに次の1台を探す。お客様から買取った車が次の在庫になる。結果として、車を売る側・買う側のどちらにも寄り添ったスタイルが可能になるのです。
わたしの意見:売るより“選ばれる”時代へ
かつては“在庫が多い店=信頼できる”というイメージがありました。しかし、今は違います。情報があふれた時代だからこそ、“あなたに合った1台”を丁寧に選び、提案してくれる店こそが選ばれるのです。
在庫1台の中古車店に不安を感じる人もいるかもしれませんが、それは時代を先取るスタイル。大手にはない柔軟性、そして濃密な接客。選ぶ価値があると私は思います。
このスタイルを知れば、見える景色が変わる
「在庫1台しかないから、やめておこう」と思う前に、その背景を知ってください。実はその1台には、仕入れ・整備・価格設定・接客すべてにおいて店主のこだわりが詰まっているかもしれません。
この視点を持てば、次の中古車選びで「目利き」が変わります。情報の海ではなく、人と人との信頼で買うクルマ。それができるのが、こうした小規模な店舗です。
nexus U-Car|沖縄の中古車探しは全軽自動車撥水ボディガラスコーティングサービスのネクサスユーカーへ
所在地 : 〒901-0306 沖縄県糸満市西崎町3-7-7
連絡先 : 098-994-5000
営業時間 : 9:30 〜 18:30
休日 : 土日/祝日