沖縄で中古車を所有する上で、最も注意すべきトラブルのひとつが「塩害」です。海に囲まれた地域特有の環境が、車のサビや劣化を引き起こしやすくしています。見た目はキレイな中古車でも、下回りやフレーム部分にサビが進行していることは少なくありません。今回は、沖縄で多い塩害トラブルと、プロが実践する効果的な対策について解説します。
沖縄で塩害が多い理由
沖縄の大気中には、海から飛んでくる“塩分を含んだ水分(潮風)”が多く含まれています。国土交通省の調査によると、沿岸部から500m以内では金属部品の腐食スピードが内陸部の約2倍に達するというデータもあります。
つまり、日常的に海沿いを走るだけで、車体や下回りには目に見えない塩分が付着していきます。特に中古車の場合、前オーナーがどのような環境で使用していたか分からないため、購入時にはサビの状態確認が欠かせません。
塩害によって起こる中古車トラブル
・下回りのサビ・腐食:フレームやサスペンション部分の強度が低下し、車検に通らないケースもある。
・ブレーキパイプの腐食:塩分で金属が劣化し、ブレーキ液漏れを起こすと非常に危険。
・マフラーの穴あき:排気系の腐食による騒音・排ガス漏れの原因になる。
・ドアヒンジやボルトの固着:開閉時に異音が出たり、整備時にボルトが回らなくなる。
これらのトラブルは放置すると修理費が数万円から十数万円に及ぶこともあり、「安く買った中古車なのに維持費が高くついた」という声も多いです。
プロが実践する塩害対策
・下回り防錆塗装(アンダーコート):車体底部に防錆剤を塗布し、塩分や水分の付着を防ぐ。費用は1万円〜3万円ほど。
・高圧洗浄による塩分除去:海沿いを走行した後は、下回りを重点的に水洗いする。月1回の洗浄が理想。
・ワックス・コーティング施工:ボディ表面の塩分付着を防ぎ、紫外線による劣化も抑える。
・駐車場所を工夫:屋根付きや風通しの良い場所を選ぶだけでも、塩害の進行を遅らせられる。
沖縄の中古車販売店では、納車前に下回り塗装を標準施工するところも増えています。中古車を購入する際は、「防錆処理済みかどうか」を確認するのがポイントです。
筆者の考え
過去の自分にも言いたいのですが、「サビは放っておいても大丈夫」と思っていた時期がありました。実際には、サビは一度発生すると進行が止まらず、後から修理すると余計に費用がかかります。
私の考えとしては、「防錆対策は中古車購入時に必ずセットで行うべき」です。たとえ1〜2万円の出費でも、将来的に10万円単位の修理を防げるなら安い投資です。沖縄という環境で車を長く乗り続けるためには、“防錆はメンテナンスの一部”と考えることが大切です。
まとめ
沖縄で中古車を選ぶときは、塩害対策を軽視しないこと。
・購入時に下回りチェックを依頼する
・防錆塗装やコーティングを施工する
・定期的に下回り洗浄を行う
この3つを実践すれば、車の寿命は確実に延びます。見えない部分こそ手をかけることで、安心して長く乗れるカーライフが実現します。
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