中古車を購入してから「なんだか音が気になる…」と感じたことはありませんか?
実はその“異音”こそが、車からの大切なSOSサインです。
放置すれば修理費用が跳ね上がるだけでなく、走行中のトラブルにもつながる可能性があります。
今回は、中古車に多いエンジンの異音と、その原因・対処法をわかりやすく解説します。
エンジンの異音には「種類」がある
エンジンの異音といっても、その音の種類で原因がある程度特定できます。
JAFの整備統計によると、エンジントラブルの約35%が“音の変化”から始まると報告されています。
代表的な異音は次の通りです。
・「カタカタ」「カラカラ」音…エンジン内部の金属部品が摩耗している可能性
・「キュルキュル」音…ベルトの劣化や緩み
・「ガラガラ」音…オイル不足、もしくはエンジンマウントの劣化
・「ゴーッ」音…ファンベルトやベアリングの摩耗
・「カンカン」音…ノッキング(燃焼不良)による異常燃焼
特に、金属が擦れるような「カラカラ」音は危険信号です。
内部の部品が摩耗している可能性があり、放置すると修理費が10万円を超えることもあります。
音が出やすいタイミングを知っておく
エンジン異音は、常に鳴るわけではありません。
タイミングを把握しておくと、原因の特定がしやすくなります。
・始動時のみ鳴る → オイル循環不足やベルト劣化の可能性
・加速時に鳴る → ピストンやバルブ周辺の摩耗
・アイドリング時だけ鳴る → ファンやプーリーの不具合
・減速時に鳴る → 排気系トラブルやマフラーの緩み
特に朝の始動直後、まだエンジンが冷えている状態での音は要注意です。
冷却されて縮んだ金属が温まることで膨張し、摩耗部分が顕著に音を出すことがあります。
放置すると修理費が“数倍”になる
「少し音がするけど走れるから大丈夫」と思う人も多いですが、放置は禁物です。
国土交通省の整備費用調査では、早期対応時に比べて放置後の修理費は平均2.6倍に跳ね上がるというデータがあります。
例えばベルト交換なら5,000〜10,000円で済むところを、破断してエンジン損傷すれば数十万円になることも。
さらに、異音を放置して走行中に部品が破損すれば、重大事故につながる危険性もあります。
自分でできる初期チェック
異音を感じたら、すぐに整備工場へ行くのが理想ですが、
まず自分でできる簡単な確認方法を紹介します。
・オイル量と汚れを確認する(少ない・黒い場合は要交換)
・ボンネット内のベルトを指で押す(たるみがあれば要交換)
・マフラーやアンダーカバーの緩みを目視確認
・車内のネジ類やパネルの浮きをチェック
エンジン音と勘違いしやすい“車内のビビり音”も多いため、
車外・車内両方から音の発生源を探すのがポイントです。
プロに依頼すべきケース
次のような音が出た場合は、自分で判断せず整備工場へ。
・金属音が続く
・回転数によって音の高さが変わる
・エンジンチェックランプが同時に点灯している
これらは内部パーツの損傷が進行している可能性があり、
放置すればエンジン交換が必要になるケースもあります。
プロの点検費用は3,000円〜5,000円前後と比較的安価で、
早期発見できれば修理費も最小限に抑えられます。
筆者の意見
中古車は価格の魅力が大きい反面、整備履歴が不明なことも多く、
「音」が唯一のトラブルサインになることがあります。
特に沖縄のような高温多湿の地域では、
金属やゴム部品の劣化が早く、内地よりも早期点検が重要です。
異音を感じたときこそ、「まだ大丈夫」と思わず、
“車が発している声”を整備士に伝えることで、車も長持ちします。
まとめ
・異音は車からのSOSサイン
・音の種類でトラブル箇所を特定できる
・放置すると修理費が2倍以上になる可能性
・早めの点検が中古車の寿命を延ばすカギ
中古車は“聞く耳”が安全を守る最大の武器です。
日々の運転で少しでも違和感を覚えたら、すぐに専門家へ相談しましょう。
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