運転中、メーターパネルに突然「エアバッグ」の警告灯が点灯した経験はありませんか?
このランプは、車の安全を守る非常に重要なサインです。
一見走行に問題がなくても、放置してしまうと事故の際にエアバッグが作動しない可能性があります。
今回は、中古車でエアバッグ警告灯が点いたときに考えられる原因と、適切な対処法をわかりやすく解説します。
エアバッグ警告灯とは?
エアバッグ警告灯は、SRS(Supplemental Restraint System)と呼ばれる補助安全装置の異常を知らせるランプです。
通常、エンジンをかけた直後に点灯し、数秒後に消えるのが正常な動作です。
しかし、消えずに点きっぱなしの場合は、エアバッグ関連のシステムに何らかの不具合が起きているサインです。
この状態で走行を続けると、衝突時にエアバッグが作動しない、あるいは誤作動してしまう危険性があります。
考えられる主な原因
エアバッグ警告灯が点灯する原因はさまざまですが、代表的なものは次のとおりです。
・シート下の配線接触不良
中古車で最も多い原因です。
長年の使用やシートスライドによる圧迫で配線が断線・緩むことがあります。
・衝突センサーの異常
フロントバンパー内部などにあるセンサーが劣化や腐食により誤作動を起こすことがあります。
・バッテリー交換後の電圧エラー
電圧が急激に下がると、エアバッグECU(制御装置)が異常と判断して警告を出す場合があります。
・ハンドル内部のスパイラルケーブル断線
エアバッグとホーン、クルーズコントロールをつなぐ配線が断線することで、信号が途絶えることがあります。
このように、機械的な故障だけでなく、経年劣化や整備作業後の影響でも点灯することがあります。
修理費用の目安
エアバッグ関連の修理費は、原因によって大きく異なります。
・配線の接触不良:5,000〜15,000円程度
・スパイラルケーブル交換:20,000〜30,000円前後
・センサーやECU交換:30,000〜60,000円以上
特に、エアバッグ本体交換となると10万円を超えることもあります。
そのため、中古車を購入する際は「エアバッグ警告灯が消えているか」「整備履歴に修理記録があるか」を確認することが重要です。
放置するとどうなる?
警告灯が点いたまま走行してもすぐに止まることはありません。
しかし、そのまま放置すると以下のリスクがあります。
・衝突時にエアバッグが作動しない
・逆に、誤作動して事故を誘発する可能性
・車検に通らない
国土交通省の定める保安基準では、「SRS警告灯が点灯している車両は車検不適合」とされています。
つまり、点いたままでは法的にも走行が認められないということです。
中古車購入時のチェックポイント
中古車を選ぶ際は、エアバッグランプの状態を必ず確認しましょう。
・エンジン始動直後に警告灯が点いて数秒後に消えるか
・「点灯しない」「常に消えている」場合は、電球抜きなどの不正改造の可能性も
実際、中古車販売業界では稀に「ランプを無理やり消灯させて販売する」ケースが問題視されています。
購入時には、整備記録簿や故障診断機による履歴確認を販売店に依頼するのが安心です。
筆者の意見
中古車の魅力は価格の安さですが、安全装置の状態を軽視してはいけません。
エアバッグは、命を守るための最後の砦です。
警告灯が点いたまま走るのは、「パラシュートに穴が空いたまま飛ぶようなもの」と言っても過言ではありません。
もし点灯した場合は、自己判断せず整備工場やディーラーで点検を受けることをおすすめします。
数千円の点検で命が守られるなら、それは間違いなく“安い投資”です。
まとめ
・エアバッグ警告灯は安全装置の異常サイン
・放置すると車検不合格・誤作動・作動不良のリスク
・修理費は5,000〜10万円以上と幅広い
・中古車購入時はランプ点灯・整備履歴を必ず確認
エアバッグ警告灯を“軽視しないこと”が、安全な中古車ライフを送る第一歩です。
中古車選びでは、価格よりも「安心して乗れる状態」であるかどうかを見極めることが何より大切です。
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