中古車を購入したあと、以前の車からETC機器をそのまま付け替える人は多いでしょう。
しかし、「再セットアップ」という作業を怠ると、料金所でバーが開かない・不正利用とみなされるなど、思わぬトラブルにつながることがあります。
今回は、実際に多い失敗例と正しい対応方法をわかりやすく解説します。
ETC再セットアップとは?
ETCの再セットアップとは、車両情報を新しい車に合わせて登録し直すことです。
ETC機器の内部には、ナンバーや車種などの情報が記録されています。
そのため、他の車に付け替える場合には必ず再セットアップを行う必要があります。
国土交通省のガイドラインでは、ETCは「車両に対して認証される装置」と定義されています。
つまり、車を乗り換えたら必ず再登録が必要ということです。
なぜ必要なのか?
ETCシステムは、車両情報と車載器情報を一致させることで正常に作動します。
登録が一致していないと、次のようなトラブルが起こる可能性があります。
・料金所でバーが開かない
・誤った車種区分で料金が請求される
・不正利用と判断され罰金・使用停止になる
・車検証と異なる車両情報が登録されているため、車検時に不備とされる
特に最近のETC2.0では、走行情報を道路管制やカーナビと連携させているため、不一致によるトラブルが増加傾向にあります。
意外に多い失敗談
再セットアップに関しては、次のようなミスが非常に多く見られます。
・中古車購入時にそのまま使ってしまう
「ETCがついていたから大丈夫」と思い込み、再セットアップをせず使い続けるケース。
実際には前の所有者の情報が残っており、不正利用とみなされる恐れがあります。
・機器を外して自分で付け替える
DIY感覚で配線を行い、電源が入ることで安心してしまうケース。
しかし、ETCカードが正常に認識されても、車両情報が古いままでは正式には使えません。
・ディーラーや販売店で再セットアップされていない
中古車販売時に「ETC付き」と記載があっても、再セットアップ済みとは限らない点に注意が必要です。
整備記録簿にセットアップ証明書が添付されているか確認することが重要です。
再セットアップの手順
再セットアップは、登録された整備工場やカー用品店で行うことができます。
主な流れは次の通りです。
・車検証とETC機器を持参
・店舗で「再セットアップ申請書」に記入
・登録された専用端末でデータを更新
・セットアップ証明書を受け取る
所要時間は約30分〜1時間、費用は2,500円〜3,500円前後が一般的です。
車載器の再利用にも注意
古いETC機器の場合、再セットアップができないケースもあります。
特に2007年以前の機器は、通信規格が古くETC2.0に対応していません。
また、メーカーサポートが終了している場合もあるため、
その場合は新しいETC2.0機器への交換を検討するのが現実的です。
車検時に見つかるケースも多い
実は、ETCの再セットアップ忘れは車検時に発覚することも多いです。
車検証のナンバーと登録情報が異なると、検査官から「再セットアップしてください」と指摘を受けます。
その場でセットアップを依頼できない場合、車検が通らないこともあるため注意が必要です。
筆者の意見
中古車を購入した際に「ETCがついていてラッキー」と思う気持ちはわかります。
しかし、安易にそのまま使うのは危険です。
わずか数千円の再セットアップを怠ったばかりに、料金トラブルや車検不合格という余計な手間を招くケースを何度も見てきました。
自戒も込めて言えば、安全と安心を買う費用として考えるべきです。
中古車購入後は、オイル交換や点検と同じように、「ETC再セットアップ」もルーチンとして行いましょう。
まとめ
・ETCは車ごとに登録されているため、乗り換え時は必ず再セットアップが必要
・放置すると料金トラブルや不正利用のリスクがある
・再セットアップは2,500〜3,500円、30分ほどで完了
・古い機器はETC2.0非対応の可能性あり
中古車を購入したら、「ETCのセットアップ証明書を確認」する。
このひと手間が、後のトラブルを防ぐ“最大の保険”です。
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