中古車を購入するとき、見落としがちなポイントのひとつが「タイヤの製造年」です。
外見では溝が残っていても、タイヤの寿命は年数によって劣化するため、見た目だけで判断するのは危険です。
この記事では、製造年の見方と、交換の目安をわかりやすく解説します。
タイヤにも“使用期限”がある
日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると、タイヤの交換目安は使用開始から約5年、保管期間を含めて10年を超えたら使用しないことを推奨とされています。
これはゴムが紫外線や酸素により劣化し、ひび割れやグリップ低下を起こすためです。
とくに中古車では「走行距離が短くてもタイヤが古い」というケースが多く、劣化を見逃すと次のようなリスクがあります。
・高速走行中のバースト(破裂)
・雨天時のスリップや制動距離の延長
・燃費悪化によるコスト増
タイヤは車の“唯一の地面との接点”です。年数の確認は、安全運転の基本中の基本です。
タイヤの製造年はどこを見ればいい?
製造年は、タイヤの側面にある「DOTコード」で確認できます。
英数字で「DOT〇〇〇〇(4桁の数字)」という刻印があり、この4桁が製造年月を示しています。
例として「DOT 2721」と刻印されていた場合、
「27週目・2021年製造」=2021年7月頃に作られたタイヤという意味になります。
また、古いタイヤでは3桁表示(例:235)になっている場合もあり、これは2000年以前の製造です。
その場合は即交換が推奨されます。
溝があっても「ゴムの硬化」は進んでいる
JAF(日本自動車連盟)のテストによると、5年以上経過したタイヤでは制動距離が新品比で約15〜20%延びる結果が出ています。
これは溝が残っていても、ゴムが硬化して路面をつかめなくなるためです。
次のような症状が出たら、早めの交換を検討しましょう。
・サイドウォール(側面)にヒビがある
・タイヤが硬く、押しても弾力がない
・走行中に振動やノイズが増えた
中古車の点検時には、見た目より製造年と硬化の有無を優先的に確認するのがポイントです。
沖縄の気候はタイヤ劣化が早い
沖縄県のような高温多湿・強い紫外線環境では、タイヤの劣化スピードが本土より早い傾向があります。
一般的に、本土の5年寿命に対し、沖縄では4年程度で交換が目安になることもあります。
また、海風に含まれる塩分によって金属ホイールの錆や腐食が進み、タイヤのエア漏れを引き起こすケースもあります。
車検ごとにタイヤの空気圧と亀裂の有無をチェックすることで、事故を防げます。
筆者の意見
中古車販売の現場でも、「見た目がきれいだから安心」と思い込むお客様は多くいます。
しかし、**タイヤの劣化は外からは分かりにくい“静かなリスク”**です。
私の経験上、納車前にタイヤ交換を提案した際に「まだ大丈夫」と断られた方が、
数ヶ月後にバーストでレッカー依頼をされた例も少なくありません。
と、過去の自分に言いたいのは——「安全に関わる部分を“見えないコスト”にしないこと」。
中古車購入時に製造年の確認を販売店に必ず依頼するだけで、トラブルの大半は防げます。
まとめ
・タイヤの寿命は使用開始から約5年、10年超は危険
・「DOTコード」の4桁数字で製造年を確認できる
・溝があってもゴム硬化による性能低下に注意
・沖縄のような高温多湿地域では劣化が早い
中古車を買うときは「タイヤの溝」ではなく「製造年」をチェックすること。
それが、安全と安心を両立させる“最初の一歩”です。
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