「なんでこんなに高い?」中古車価格の異常な高騰
2021年以降、「中古車ってこんなに高かったっけ?」と驚いた方も多いはずです。
実際、国土交通省の統計や業界データを見ても、中古車平均価格は過去10年間で最大レベルに上昇しました。
特に2022年〜2023年にかけては、軽自動車でも100万円以上、人気SUVでは300万円近い価格帯が珍しくない状況が続いています。
この背景には、「新車の納期が大幅に遅れている」という構造的な問題があります。
新車の納期が遅れている主な原因
・世界的な半導体不足による生産調整
・ウクライナ情勢による部品供給の遅れ
・原材料費・輸送コストの高騰
・国内でも新型車の人気集中によるメーカーの生産バランス崩壊
これらの要因が重なり、新車を注文しても納車まで6ヶ月〜1年待ちという状態が続きました。
その結果、「すぐ乗れる車が欲しい」という需要が中古車市場に集中し、一気に売買価格が高騰したのです。
なぜ“数年落ち”でも新車並の価格になるのか
本来であれば、中古車は年式が古くなるほど価格が下がるのがセオリーです。
しかし、2022年ごろからは「新車の代わりに買う需要」によって、以下のような逆転現象が発生しました。
・3年落ちハイブリッド車が、新車価格の90%以上で取引される
・走行2万km以内の軽自動車が、新車価格より高値になるケース
・モデルチェンジ前の車が人気集中で“売り手市場”になる
つまり、「新車を買えない人」が中古車市場を押し上げる原動力になっているという構図です。
いつまで続く?中古車価格バブルの行方
現在(2024年以降)、新車の生産体制は少しずつ回復傾向にありますが、中古車価格がすぐに元通りになるとは言い切れません。
理由として、
・一度高騰した価格帯に市場が慣れてしまっている
・輸出需要の影響で海外バイヤーが高値で買い付けている
・新車購入後の「高く売れる期待」が中古車買取価格を押し上げている
こうした状況により、「もうしばらく高値傾向が続く」というのが業界の見方です。
今、買うべきか?それとも待つべきか?
結論から言えば、使い方と目的次第で判断が分かれます。
・今すぐ車が必要な人
→ 価格は高くても、条件が合えば“即納できる中古車”はメリットあり
・急ぎでない、こだわりの新車が欲しい人
→ 半年〜1年待つことで、結果的に総費用が抑えられる可能性もある
私は中古車を扱う立場として、価格よりも「今使えることの価値」に重きを置いています。
たとえば、通勤や子どもの送り迎えなど日々の生活に直結する用途であれば、多少高くても信頼できる車を今すぐ手に入れる方が、ストレスや時間を減らせると感じます。
高くても“納得できる買い物”を目指す
中古車の価格はたしかに高騰していますが、それがすべて“損”というわけではありません。
重要なのは、「なぜ高いのか」を理解したうえで、納得できる条件で購入することです。
沖縄などの離島では、新車納期が本土よりさらに遅れることもあり、「今ある在庫」で選ぶ需要がより高まっています。
そんな中で、自分にとって必要な車を、適正価格で見極める力が重要だと私は思います。
“中古車価格バブル”に惑わされず、本当に価値ある一台を選ぶために、冷静な判断を忘れずに行動することをおすすめします。
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